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支援事例 ─ 自社実践 / AI活用・業務実装(バックオフィス)

集計と下書きは、仕組みに。
確認と判断は、人に。

AS-IS ─ 改善前の業務フロー
会計・工数・進捗の情報が
複数のツールと担当者の手元に散在
担当者が毎月、
集計・照合・資料化・共有準備を進める
確認・判断・資料作成が
同じ担当者に集中
月12時間を要する
TO-BE ─ 改善後の業務フロー
マネーフォワード クラウド会計
TimeCrowd
Linear
案件・月次単位で
取得・整理・集計する
月次報告・共有資料を
決まった書式で下書きする
人が例外・見込み・総括を確認する
責任者が承認した内容のみ共有し、
月次レビュー・1on1の対話につなげる
月4.5時間で運用
ACTUAL IMPACT ─ 実績
月12時間 → 月4.5時間

月7.5時間/年90時間を、
判断・改善・顧客対応へ再配分

実績:月12時間から月4.5時間へ短縮(対象業務:月次の集計・照合・共有準備)

対象ラフノート株式会社(eapグループ会社)自社運営プロジェクト月次の集計・照合・共有準備と、月次レビュー支援の仕組み化

本事例は、eapグループのラフノート株式会社が自社の運営で行っている取り組みで、顧客への導入実績ではありません。AI・システム連携・テンプレート化・Web化を業務ごとに使い分け、集計や確認の作業を仕組みに寄せて、人が判断に集中できる状態をつくっています。

2026年7月に着手。以降、段階的に構築・検証中(2026年9月時点)
AI活用・業務実装業務DX・自動化会計データ連携承認フロー設計月次レビュー支援自社実践
ラフノートのバックオフィス業務を、データ・定型処理・AI・人の4つの担い手に分けた模式図
仕組みの構成を図にしたもので、実際の画面ではありません
01プロジェクト概要

プロジェクト概要

Target|対象
ラフノート株式会社(eapグループ会社)の自社運営
Project|プロジェクト
月次の集計・照合・共有準備の仕組み化と、LinearとTimeCrowdの記録を用いた月次レビュー支援の構築・検証
Area|領域
バックオフィス(経理・月次報告・社内共有)/月次レビュー・1on1の準備
Scope|対応内容
業務の棚卸し / 会計データの集計 / 報告書式のテンプレート化 / 承認付きの社内共有 / リマインドと異常通知 / 工数・進捗記録の月次整理
Tools|ツール
マネーフォワード クラウド会計(会計データ)/ TimeCrowd(工数・稼働の記録)/ Linear(案件・進捗の記録)/ Slack(承認・通知)/ Googleスプレッドシート・Google ドライブ(集計表・資料の保管)
Period|期間
2026年7月に着手。以降、段階的に構築・検証中(2026年9月時点)
取り組み前の状況

月次の集計・照合・共有準備は、担当者が毎月思い出して手で進めていた。判断に必要な情報は、担当者の手元や複数のツールに散らばっていた。

ラフノートのアプローチ

業務を「AI」「テンプレート化」「Web化」「システム連携」「人の判断」に切り分け、形式が毎月同じものは定型処理に寄せた。全体への共有の手前には、人の確認を工程として置いた。

目指している状態

仕組みが集計と下書きを用意し、人は承認と例外確認と判断に集中する。承認されたものだけが全体に届く。

02プロジェクトの背景

毎月の定型業務を、誰かの記憶に頼らない形で。

月次の報告は、一つの作業に見えて、性質の違う仕事が重なっています。会計データから数字を拾う「集計」、数字が合っているかを見る「照合」、関係者へ届ける「共有準備」、見込みや改善点を決める「判断」です。

この4つが担当者の中で混ざっていると、一部だけを自動化しても、全体は人が抱えたままになります。

ラフノートは2025年12月にeapグループに加わっています。グループとして顧客に「AIで何を効率化するか」を提案する前に、まず自社のバックオフィスで、どこを仕組みにし、どこに人を残すかを実際に分けてみることにしました。

03整理すべきこと

「AIを入れるか」ではなく、「どこを誰が受け持つか」。

自動化の手段を選ぶ前に、業務ごとに入力・判断・出力・確認者を書き出しました。書き出してみると、「判断」と思っていた部分の多くは決まったルールで処理でき、AIに任せる候補は毎回内容が変わる読み替えや下書きに絞られました。

そのうえで、全体への共有に関わる工程では「間違って進む」より「止まって知らせる」ほうを選ぶ、という線を先に引いています。

Before ─ 取り組み前
自動化の手段から考えると、人の仕事が残る
業務を分けないまま一部だけ自動化しても、前後の集計・照合・共有準備は担当者の手元に残り、全体の手間は変わらない。
↓
Bottleneck ─ 本質的なボトルネック
人の確認をどこに残すかの線が引かれていない
線がないまま自動化すると、誤った数字や未確認の文面がそのまま全体に届く。結果として、自動化した部分も人が見張り続けることになる。
↓
To-Be ─ 目指す状態
止まって知らせる前提で、任せる範囲を決める
全体への共有の工程は「止まって知らせる」ことを正しい動作と決めたうえで、AI・テンプレート・Web化・システム連携・人の分担を業務ごとに割り当てた。
04進め方

業務を切り分けてから、方法を選ぶ。

すべてをAIにするのではなく、業務の性質ごとに向いた方法を選びました。新しい仕組みは試験運用と人のレビューを経てから本番に切り替えます。

01
業務を書き出す
月次の定型業務ごとに、入力(どのデータから始まるか)・判断・出力(誰に何を渡すか)・確認者を洗い出した。
02
データ収集・整理は、システム連携に
マネーフォワード クラウド会計の会計データ、TimeCrowdの工数記録、Linearの進捗記録を取得し、案件・月次の単位で整理する。
03
繰り返す書式は、テンプレートに
月次報告の資料と概要文は、決まった書式で作る。見込みや総括など判断を含む部分は、自動の下書きを人が上書きできる形にした。
04
一覧化と承認は、Web上の場所に
集計表はGoogleスプレッドシートに、承認と通知はSlackに集め、誰がいつ確認したかが残る形にした。
05
全体への共有の手前に、人の確認を置く
全社への共有は、責任者が承認したものだけが届く。人が行う手順が残る工程は、決まった日にリマインドが届く。
05導入の流れ

小さく始めて、人のレビューを経てから本番へ。

2026年7月の着手から、同年9月時点までの流れです。一度に全業務を置き換えるのではなく、業務ごとに仕組みをつくり、検証とレビューを経て反映します。

01
月次報告の下書きを仕組みに
2026年7月
マネーフォワード クラウド会計の会計データから、月次報告の下書きを作る仕組みを構築。
全社への共有を、下書き → 責任者の承認 → 配信の二段構えに。
02
決算共有の手順を整備
2026年8月〜9月
月次決算ダッシュボードの更新元をマネーフォワード クラウド会計に統一。
人が行う手順が残る工程に、Slackでの作業リマインドを追加。
03
月次レビュー支援をPhase 1として構築・検証
2026年9月〜
マネーフォワード クラウド会計・TimeCrowd・Linearの情報を案件軸で整理し、月次レビュー用の下書きを生成する仕組みを構築・検証。
本番での運用は、実装・テストのあと人のレビューを経てから判断する。
06仕組みの内容

業務ごとに、定型処理・AI・人を割り当てる。

構築したのは、大きく「集計と書式」「承認付きの共有」「リマインドと通知」「月次レビューの材料整理」の4つの領域です。AIに任せる範囲は、毎回内容が変わる読み替えや下書きに限る考え方で進めています。

01月次報告の下書き作成マネーフォワード クラウド会計の会計データから売上を集計し、決まった書式の報告資料を作成。見込みと総括は自動の下書きを人が上書きする。完成した資料はGoogle ドライブへ保存
02承認付きの全社共有概要文を決まった型で作り、責任者だけが見るSlackチャンネルへ下書きを投稿。承認されたものだけを全員向けに配信し、却下で中止、一定時間反応がなければ自動で取り消す。下書き段階では全員への通知が飛ばない
03月次決算ダッシュボードとリマインドマネーフォワード クラウド会計のデータからGoogleスプレッドシートのダッシュボードを更新し、会計の委託先と共有。人が行う手順が残る工程は、決まった日にSlackへリマインドを投稿
04月次レビューの材料整理(Phase 1・構築・検証中)TimeCrowdの工数・稼働・請求区分・データの欠けを、Linearの進捗・リードタイム・サイクルタイム・持ち越し・再オープン・停滞を、案件とメンバーの単位で月次に整理する
07評価・1on1の支援

記録を、評価の結論ではなく対話の材料にする

LinearとTimeCrowdの記録をもとに、業務の進捗・負荷・成果に関する情報を月次レビュー前に整理し、評価者が確認すべき観点の下書きをつくる仕組みを構築しています。出力は、事実確認と本人との対話を行うための参考情報です。報酬、昇格、配置、契約更新、懲戒その他の人事上の判断を、システムのみで自動決定するものではありません。

数値は、月次レビュー、1on1、業務改善の論点を見つけるための材料として扱います。正式な評価・報酬・昇格・配置などの決定は人が行います。なお、この仕組みはPhase 1として構築・検証している段階です。

08運用の設計

「間違って書く」より「書かずに止まる」。

仕組みをつくるときに最も重視したのは、うまくいかなかったときの振る舞いです。全体への共有に関わる工程では、止まって知らせることを正しい動作としています。

  • 承認ゲート ─ 全員に届く発信は、下書き段階では通知が飛ばず、責任者の承認後にだけ配信される。
  • 段階的な本番切替 ─ 新しい仕組みは、検証 → 人のレビュー → 本番切替の順で進める。
  • 人の手順はリマインドで補う ─ 自動化しきれない工程は、決まった日に作業のリマインドが届く。
09到達点

仕組みが下書きを用意し、人が確認と判断を担う

ラフノートでは、月次報告の集計、決まった書式での資料作成、承認付きの共有を仕組みに寄せています。これにより、月次の集計・照合・共有準備にかかる時間を月12時間から月4.5時間へ短縮しました。月7.5時間、年間90時間を、例外確認、改善、顧客対応、対話に再配分しています。

12時間/月
改善前|月次の集計・照合・共有準備
4.5時間/月
改善後|同じ業務の運用時間
7.5時間/月
判断・改善・顧客対応へ再配分(年90時間)
  • 月次報告は、集計と書式を仕組みが受け持ち、見込みと総括の判断だけを人が行う。
  • 全社への共有は、責任者の承認を経たものだけが届く。
  • 月次レビューは、記録の整理を仕組みに寄せ、評価者と本人の対話に時間を使う形を検証している。
10EAPグループの支援体制

自社で試しているやり方を、そのまま相談の場に。

本事例は、eapグループのラフノート株式会社が自社の運営で行っている取り組みです。顧客への導入実績ではありません。

業務を「AI」「テンプレート化」「Web化」「システム連携」「人の判断」に切り分けるやり方は、業種を問わず使えます。毎週・毎月繰り返している作業を一つ選び、入力・判断・出力・確認者を書き出すと、どこから手をつけるかが見えてきます。

現状の業務を伺いながら、AIで効率化できる部分と、テンプレート化・Web化を検討する部分を整理する30分程度のオンライン相談も可能です。

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