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CASE STUDY ─ 中小企業向け経営支援・AI活用支援

基幹業務をkintoneの
アプリ群として構築し、
開発から保守運用まで
担った開発支援

Client株式会社ライトアップProject基幹システム kintone開発(開発〜保守運用)Partnerラフノート株式会社(eapグループ会社)
本ページは、ラフノート株式会社(eapグループ会社)が担った開発実績を、株式会社eapの事例としてご紹介しています。本文は、両社のやりとりの記録と提出書類で確認できた範囲に限って記載しており、利用者数や業務時間などの数値、担当者名は掲載していません。

本プロジェクトは、eapグループのラフノート株式会社が、株式会社ライトアップ様の基幹業務をkintone上のアプリケーション群として開発し、開発完了後は保守運用へ移行した実績です。開発は2021年に始まり、ラフノートがeapグループに加わる(2025年12月)以前から続いた案件を、eapの事例としてご紹介します。

ライトアップ様は、中小企業向けの経営支援やAI活用支援を行う企業です。ラフノートは、代理店、契約条件、注文、請求・入金といった業務データをkintoneのアプリとして構築し、アプリ間の更新ルール、バッチ処理、CSV出力、権限設計を実装しました。開発の進行と依頼はGitHubのIssue/Pull Requestと定例ミーティングで管理し、監査対応のために機能一覧などの文書を整備しています。

開発完了報告書の提出後は、担当者が対応する軽微な改修と、エンジニアが稼働する開発を切り分けた保守契約に移行し、その後も会計連携用CSV出力の仕様変更や注文登録の一括登録用アプリなどの追加開発を、見積から本番移行、書類提出まで担っています。

2021年に開発を開始。2023年に開発完了報告書を提出して保守契約へ移行し、その後も追加開発を継続
kintone業務アプリケーション開発アプリ間の更新ルール実装バッチ処理・一括更新仕様・機能一覧の文書化保守運用(定例・軽微改修)
kintoneで構築した注文登録アプリの画面イメージ。申込日、顧客コード、顧客名、請求先顧客コード、代理店、代理店契約条件コード、担当者・部門などの項目と、請求データ作成ボタン、商品ごとの計上日・契約終了日・三ヶ月ルール適用を持つ明細表。右側に請求・入金アプリ一覧の振込ステータス(支払・未入金・債権発生中)を添えた再構成図
開発した「注文登録」アプリと、関連する「請求・入金」アプリ一覧の画面イメージ。案件記録で確認できる項目・ボタン・明細表・振込ステータスをもとに掲載用に再構成したもので、実際の画面ではありません。値はすべて例示です。
01プロジェクト概要

プロジェクト概要

Client|クライアント
株式会社ライトアップ
Project|プロジェクト
基幹システム kintone開発(基幹業務のアプリ群の開発、連携処理の開発、保守運用、追加開発)
Industry|業界
中小企業向け経営支援・AI活用支援
Service|支援領域
kintone業務アプリケーション開発 / アプリ間の更新ルール実装 / バッチ処理・一括更新 / CSV出力・権限設計 / 仕様・機能一覧の文書化 / 監査対応書類の作成 / 保守運用(定例・軽微改修・稼働実績の報告)
Period|期間
2021年に開発を開始。2023年に開発完了報告書を提出して保守契約へ移行し、その後も追加開発を継続(2026年時点)
Team|開発
ラフノート株式会社(eapグループ会社)。kintone担当、エンジニア、PM・インフラの体制で、定例ミーティングとGitHubで依頼を管理
支援前の状況

代理店、契約条件、注文、請求・入金といった基幹業務のデータを、担当者が日々運用できる形でkintone上に持つ必要があった。構築対象には、保存時に関連アプリを更新するルール、定期的な自動削除などのバッチ処理、CSV出力、アプリ別の権限設計が含まれた。

ラフノートのアプローチ

依頼をGitHubのIssueに起こし、定例ミーティングで優先順位と仕様を確認しながら実装。アプリ間の更新条件やバッチ処理はPull Requestとして開発し、監査対応に必要な機能一覧、ルール仕様、CSV出力項目、権限表を文書として整備した。

到達した状態

基幹業務のアプリ群と更新ルール、バッチ処理、CSV出力、権限設計をkintone上に構築し、開発完了報告書を提出。以降は、担当者が対応する軽微な改修と、事前に連絡・見積を行うエンジニア稼働を切り分けた保守契約のもとで運用を続け、注文登録の一括登録など追加開発も見積・受注・本番移行計画・書類提出の流れで実施した。

02プロジェクトの背景

中小企業の経営・業務改善を支援する会社の基幹業務を、kintoneの上に。開発から保守まで、ひとつの体制で続けた。

ライトアップ様は、中小企業向けの経営支援やAI活用支援を行う企業です。ラフノートは、同社が販売パートナー経由で提供するSaaSの開発・保守運用も担っており、その関係のなかで、社内の基幹業務をkintoneで構築する開発を2021年から担当しました。

開発の対象は、代理店、代理店との契約条件、商品、注文登録、請求・入金といった業務データです。kintoneの標準機能で管理できる範囲に加え、保存時に関連するアプリのデータを更新するルール、顧客・代理店の自動削除などのバッチ処理、裏側での一括更新、CSV出力、システム権限と各アプリの権限設計が求められました。

開発は、事業側の担当者からの依頼をGitHubのIssueに起こし、定例ミーティングで確認しながら進める形で継続しました。途中、ライトアップ様の監査対応として仕様書や開発完了報告書の提出が必要になり、ラフノートは機能一覧などの文書を整備して提出しています。2023年に開発完了報告書を提出したのち保守契約へ移行し、2024年以降も既存処理の改修や追加開発を、見積・受注・開発・本番移行・書類提出の流れで続けています。

03整理すべきことと全体像

見た目は軽微でも、kintoneの改修は作業量を要する。運用と開発を分けて回せる形が必要だった。

kintoneはノーコードで業務アプリを作れる一方、複数のアプリにまたがる更新ルールや、定期的に走るバッチ処理、CSVの出力項目、権限の設計は、実装と検証を伴う開発になります。ラフノートは、依頼のなかで「見た目上は軽微でも変更に作業量を要するもの」と、担当者だけで対応できる軽微な改修を切り分ける必要がありました。

もう一つの論点は、文書です。kintoneは通常のWebシステムのように画面仕様書を持たないため、監査対応で仕様書の提出を求められた際に、何をどう説明するかが問われました。ラフノートは、機能一覧、業務ルールの仕様、CSV出力項目、権限表、入力の流れをスプレッドシートとして整備し、開発を優先しながら文書を更新していきました。

Before ─ 支援前
基幹業務をkintoneで管理したい
代理店、契約条件、注文、請求・入金の業務データを、担当者が日々運用できる形でkintone上に持つ必要があった。標準機能だけでは、アプリ間の更新ルールやバッチ処理、権限設計を表現しきれない。
Bottleneck ─ 本質的なボトルネック
開発と運用を切り分け、文書で説明できる状態にする
エンジニアが稼働する開発と、担当者で対応できる軽微な改修を分けて管理する。監査対応に耐える仕様・機能一覧を、開発と並行して整備する。
To-Be ─ 目指す状態
依頼を受け、確認し、実装し、保守で支える
GitHubと定例で依頼を管理し、更新ルール・バッチ処理・CSV出力・権限をkintone上に実装。開発完了報告書を提出したうえで、稼働実績を報告しながら保守契約で運用を続ける。

読みどころ:相談から保守・追加開発までの7工程と、各工程で残した成果物。フェーズを分け、開発環境で確認してから本番へ移す流れが、初期開発でも追加開発でも繰り返されています。下段は確認と反映に使った環境の関係です。

kintone開発の全体像。相談・提案、要件整理、フェーズ1アプリ構築、フェーズ2連携処理、本番反映・運用開始、保守、追加開発の7工程と成果物、開発環境から本番環境への流れを示した図
図1 相談から運用までの全体像(相談・提案から保守・追加開発まで)この案件では、業務フローの叩き台と質問表を受け取って提案・見積を出し、フェーズ1でkintoneのアプリ群を、フェーズ2で請求データ作成やバッチ処理などの連携処理を構築しました。仕様は質問表と定例で確定し、処理概要とTODOをIssueに記載して実装へ渡しています。開発環境のスペースでライトアップ様が確認したうえで本番へ反映し、2023年からは保守契約のもとで運用と追加開発を続けています。

案件記録(Slack上のやりとり・GitHubのIssue・提出書類)をもとに掲載用に再構成した図です。当時の納品資料そのものではありません。数値・固有名詞・設定内容は含みません。

04開発から運用までの進め方と役割

依頼をIssueに起こし、定例で確認し、実装と文書を並行して進める。

ラフノートは、事業側の担当者からの依頼をGitHubのIssueとして起こし、定例ミーティングで優先順位と仕様を確認しながら実装を進めました。アプリ間の更新ルールやバッチ処理はPull Requestとして開発し、修正のたびに更新条件を記録しています。

開発の後半では、監査対応として求められた仕様書と開発完了報告書を作成し、機能一覧、ルール仕様、CSV出力項目、権限表を整備しました。開発完了報告書の提出後は、担当者が対応する軽微な改修とエンジニア稼働を分けた保守契約に移行し、稼働実績を請求項目別に集計して報告する形へ整えています。

STEP 01
依頼をIssueに起こし、定例で確認する
事業側の担当者からの依頼や質問表の内容をGitHubのIssueとして登録し、定例ミーティングで優先順位と仕様を確認。質問への回答や調査も同じ流れで管理した。
STEP 02
アプリ間の更新ルールを実装する
代理店アプリや代理店契約条件アプリの保存時に、商品、注文登録、請求・入金といった関連アプリを更新条件に応じて更新する処理を実装。修正のたびに更新条件を記録し、Pull Requestで管理した。
STEP 03
バッチ処理と一括更新を用意する
顧客・代理店の自動削除などのバッチ処理を実装し、必要に応じて修正を重ねた。サブスクリプションのデータ作成や、裏側での一括更新もエンジニアが対応し、その仕様をまとめた。
STEP 04
仕様・機能一覧を文書化する
監査対応で仕様書の提出を求められたことを受け、機能一覧、業務ルールの仕様、CSV出力項目、システム権限と各アプリの権限、商品の入力の流れをスプレッドシートとして整備。開発完了報告書も作成した。
STEP 05
保守契約へ移行し、稼働を報告する
担当者が対応する軽微な改修と、事前に連絡・見積を行うエンジニア稼働を切り分けた保守契約へ移行。稼働時間をタスク単位で記録し、新規開発・保守定額・保守追加の内訳で報告する形に整えた。

読みどころ:ライトアップ様、ラフノートのkintone担当、エンジニア、PM・インフラの4者が、依頼から完了共有までのどの工程を担ったか。濃紺がその工程の主担当です。

開発と確認の役割分担。ライトアップ様、ラフノートのkintone担当、エンジニア、PM・インフラの4レーンで、依頼・要望から完了共有・請求までの担当を示した図
図2 開発と確認の役割分担(依頼・要望から完了共有まで)この案件では、ライトアップ様の事業担当が相談の起案・方式の判断・見積の承認を、利用部門(計上担当)が要望の起案・仕様Q&Aへの回答・開発環境のアカウントでのテスト・本番反映後の確認を担いました。ラフノートのkintone担当が定例と質問表を運営し、処理概要とTODOをIssueに書いてエンジニアへ渡し、開発環境で動作確認を行います。エンジニアはJSカスタマイズとバッチ処理をPull Requestで実装し、PM・インフラが環境構築と契約・請求を担っています。承認者や責任範囲は契約書に基づくもので、図には記録上の実施主体だけを描いています。

案件記録(Slack上のやりとり・GitHubのIssue・提出書類)をもとに掲載用に再構成した図です。当時の納品資料そのものではありません。数値・固有名詞・設定内容は含みません。

05仕様に落とし込む過程と開発内容

業務アプリの構築、更新ルール、バッチ処理、CSV出力、権限設計、文書化、保守まで。

ラフノートが担ったのは、アプリの画面を作ることだけではありません。業務データの構造化からアプリ間の更新ルール、バッチ処理、出力、権限、そして監査対応の文書と保守運用まで、基幹システムとして使い続けるために必要な範囲を担当しています。以下は、Slack上のやりとりと稼働記録で確認できた範囲です。

01業務アプリの構築代理店アプリ/代理店契約条件アプリ/商品/注文登録/請求・入金アプリ/顧客/サブスクリプションのデータ
02アプリ間の更新ルール代理店アプリ・代理店契約条件アプリの保存時に、関連する商品・注文登録・請求・入金を更新条件に応じて更新する処理/経理側の識別子を請求・入金アプリに設定する処理
03バッチ処理・一括更新顧客・代理店の自動削除などのバッチ処理と、その修正/裏側での一括更新の実行と仕様のとりまとめ/サブスクリプションデータの作成とエラー調査
04出力・権限CSV出力内容の調査と出力項目のとりまとめ/システム権限と各アプリの権限設計
05文書化・監査対応機能一覧・概要のとりまとめ/業務ルール(三ヶ月ルール)の仕様/CSV出力項目/権限表/商品の入力の流れ/開発完了報告書の作成と捺印提出
06進行管理・保守運用GitHubのIssue/Pull Requestでの依頼管理/定例ミーティングと質問表への回答/タスク単位の稼働記録と稼働実績の提出/保守契約への移行(軽微改修とエンジニア稼働の切り分け、事前連絡ルール、請求内訳の分離)
07追加依頼機能(2022年〜2023年)営業担当用の注文登録フォーム(kintone内で構築、登録時のSlack通知)/代理店権限の付与・失効と集計、振込ステータスの区分追加/顧客・代理店の自動削除/経理連携用の識別子や赤伝・修正区分の追加、会計連携用CSV出力の経理要件への対応/権限グループの整備/マスタ保存時に関連アプリを再ルックアップする自動更新/債権発生中の定義見直し、三ヶ月ルールの改訂(開発環境で先方が検証してから本番へ)/商品情報テーブルへの個数の追加
08追加開発(2024年〜2026年)請求・入金データの月次バックアップ処理/振込ステータスのチェック処理の改修(判定の優先順位と稼働日の見直し)/計上日の自動設定/会計連携用CSV出力の仕様変更(配分元と配分先が同一の場合の出力行の集約)/注文登録の一括登録用アプリと夜間バッチ処理(CSV取り込み、注文登録と顧客の同時更新、処理ステータス管理、画面からの手動実行)/いずれも概算工数の提示→承認・稟議→開発環境での確認(先方用アカウントでのテストを含む)→本番反映→先方確認の流れで実施

読みどころ:追加開発の「注文登録の一括登録」を例に、業務上の要望がkintoneの制約と照合されてどう仕様になり、何が実装されたか。下段は初期開発の「注文から請求・入金データを作る」の対応づけです。

注文登録の一括登録を例に、業務上の要望、整理した条件、決定した仕様、実装した機能を左から右へ対応づけた図。下段に初期開発の注文から請求・入金データ作成の対応づけ
図3 業務上の要望を、仕様と機能に落とし込む過程(注文登録の一括登録/請求データ作成)この案件では、大量の注文・顧客データをCSVで一括登録したいという要望に対し、kintone APIの上限と処理時間を考慮して夜間バッチで処理する専用アプリを新設しました。1行ごとの結果をステータスで残し、注文登録と顧客マスタを同時に更新する仕様です。反映後にライトアップ様がCSVと照合した際の要望を受け、行順を保持する修正も行っています。

案件記録(Slack上のやりとり・GitHubのIssue・提出書類)をもとに掲載用に再構成した図です。当時の納品資料そのものではありません。数値・固有名詞・設定内容は含みません。

読みどころ:追加開発の本番移行を例に、開発環境での確認結果を移行計画にまとめ、コードレビューと立会いを経て本番へ反映し、先方確認と書類提出まで進めた流れ。下段は初期開発(2021年)の確認と反映の流れです。

追加開発の本番移行を例にした、開発環境で確認、本番移行計画、コードレビュー、立会いのもと本番反映、先方確認と修正、書類の提出の流れと、初期開発の確認と反映の流れを示した図
図4 開発環境から本番へ反映するまで(追加開発の本番移行の例)この案件では、開発環境での動作確認結果、バックアップ、手順と所要時間、失敗時の連絡体制と切り戻し、構成管理を本番移行計画書にまとめ、既存アプリのフィールド変更や既存データの移行がないことを確認したうえで、メンバーの立会いのもと本番へ反映しました。反映後は手順書を共有して本番で合同確認し、CSVとの照合で見つかった要望を修正しています。反映日は月末月初を避けるなど先方の業務都合に合わせ、停止を伴う処理は土日や夜間に事前周知して実施しました。テストデータは過去の日付で作成し、確認後に削除しています。初期開発では、開発環境のスペースにアプリを作成し、ライトアップ様がログインして確認してから本番kintoneへ反映しています。自動テストやCI/CDの記録はないため描いていません。

案件記録(Slack上のやりとり・GitHubのIssue・提出書類)をもとに掲載用に再構成した図です。当時の納品資料そのものではありません。数値・固有名詞・設定内容は含みません。

06開発・保守の経緯と改善

2021年の開発開始から、追加開発、監査対応の文書化、保守契約への移行、追加開発の継続へ。

開発は一度に完成させる形ではなく、基幹業務のアプリ群を構築したのち、依頼に応じて機能を追加し、文書を整え、保守へ移行するという流れで進みました。

PHASE 01
基幹システムの開発(2021年〜)
基幹業務をkintone上のアプリ群として開発。代理店、契約条件、商品、注文、請求・入金の業務データを構築し、アプリ間の更新ルールを実装した。
PHASE 02
追加依頼機能の開発と定例運営
事業側の担当者からの依頼を質問表と定例ミーティングで確認し、ラフノート側ではGitHubのIssueに起こして追加機能を開発。営業担当用の注文登録フォーム、代理店権限、顧客・代理店の自動削除、経理連携用の項目やCSV出力の要件対応、権限グループの整備、三ヶ月ルールの改訂などを、開発環境で確認したうえで本番へ反映した。
PHASE 03
監査対応の文書化(2023年)
監査法人への提出のため、機能一覧などの仕様資料を共有し、開発完了報告書を作成・捺印して提出。kintoneのため画面仕様書ではなくスプレッドシートの機能一覧を仕様書として位置づけた。
PHASE 04
保守契約への移行(2023年)
担当者が対応する軽微な改修と、事前に連絡・見積を行うエンジニア稼働を切り分けた保守契約を締結。稼働記録をもとに、新規開発・保守定額・保守追加の内訳で報告する運用に整えた。
PHASE 05
追加開発と運用の継続(2024年〜2026年)
保守契約のもとで運用を続けながら、既存処理の改修や新規機能を追加開発として実施。概算工数を提示して承認・稟議を経て開発し、開発環境で確認したうえで先方の業務都合に合わせた日程で本番へ反映。2026年の追加開発では本番移行計画を作成し、立会いのもと反映したのち、先方確認で出た要望を修正して仕様書・開発完了報告書・納品書を提出した。

読みどころ:保守契約で担当が動く範囲とエンジニアが動く範囲をどう分けたか、運用開始後に届いた不具合・相談・要望が、調査と影響確認を経てどう判断され、何が反映されたか。提案だけで完了した対応も分けています。

運用開始後の保守・改善。固定保守、エンジニア稼働、追加開発、稼働記録の枠組みと、バッチ処理の停止、支払期日変更の相談、監査向け仕様書、定例での仕様変更のそれぞれについて、きっかけ、調査・影響確認、判断、対応、反映・再確認の流れを示した図
図5 運用開始後の保守・改善(保守の枠組みと対応例)この案件では、本番の一括更新処理が途中で止まった際に実行ログから全件取得による負荷を特定し、処理を分割して夜間・休日に実施する方針でエンジニアが改修しました。業務ルールの変更に伴う不具合では判定の優先順位と稼働日を見直し、矛盾する追加要望は指摘して取り下げてもらったうえで、見積・承認・稟議を経て改修しています。部門の再編では開発せずマスタの設定変更で対応できる案を提案し、支払期日変更の自動化の相談には既存ルールへの影響と画面の編集制約が効かないリスクを踏まえて手動運用を提案しました。内部統制・監査の照会には、権限設定のキャプチャ、監査ログの取得手順、環境や追加開発の一覧を提出しています。

案件記録(Slack上のやりとり・GitHubのIssue・提出書類)をもとに掲載用に再構成した図です。当時の納品資料そのものではありません。数値・固有名詞・設定内容は含みません。

07到達点

基幹業務のアプリ群が稼働し、開発完了報告と文書を備えたうえで、保守契約のもとで運用が続いた。

本プロジェクトの到達点は、業務時間の削減や件数といった数値ではなく、基幹業務のデータがkintone上のアプリ群として稼働し、開発の内容を文書と報告書で説明できる状態になったこと、そして開発と保守を切り分けた体制に移行できたことにあります。

SUMMARY何が変わったか
BEFORE支援前
基幹業務をkintoneで持ちたい
  • 代理店、契約条件、注文、請求・入金の業務データを担当者が運用できる形にする必要
  • アプリ間の更新ルール、バッチ処理、CSV出力、権限設計が標準機能の範囲を超える
  • 監査対応に使える仕様・機能一覧がない
AFTER支援後
アプリ群と更新ルールを構築
  • 代理店・契約条件・商品・注文・請求・入金のアプリ群をkintone上に構築
  • 保存時に関連アプリを更新する処理、自動削除などのバッチ処理、一括更新を実装
  • 機能一覧、業務ルールの仕様、CSV出力項目、権限表、入力の流れを文書化
RESULT成果
開発完了報告と保守契約へ
  • 開発完了報告書を作成し、監査法人向けの仕様資料とあわせて提出
  • 軽微改修とエンジニア稼働を切り分けた保守契約に移行
  • 追加開発を見積・受注・本番移行計画・書類提出の流れで継続
  • 代理店、代理店契約条件、商品、注文登録、請求・入金、顧客といった基幹業務のデータを、kintone上のアプリ群として構築した。
  • 代理店アプリ・代理店契約条件アプリの保存時に、関連するアプリのデータを更新条件に応じて更新する処理を実装し、修正を重ねた。
  • 顧客・代理店の自動削除などのバッチ処理、裏側での一括更新、サブスクリプションデータの作成に対応した。
  • CSV出力項目、システム権限と各アプリの権限、業務ルールの仕様、商品の入力の流れを含む機能一覧をスプレッドシートとして整備し、監査対応の仕様資料として提出した。
  • 営業担当用の注文登録フォーム、代理店権限の管理、顧客・代理店の自動削除、経理連携用の項目追加、三ヶ月ルールの改訂などの追加機能を、質問表と定例で仕様を確定し、開発環境で確認したうえで本番へ反映した。
  • 開発完了報告書を作成・捺印して提出し、担当者による軽微改修とエンジニア稼働を切り分けた保守契約へ移行した。
  • 稼働時間をタスク単位で記録し、新規開発・保守定額・保守追加の内訳で報告する運用に整えた。
  • 2024年以降も、請求・入金データの月次バックアップ、振込ステータスのチェック処理の改修、計上日の自動設定、会計連携用CSV出力の仕様変更、注文登録の一括登録用アプリと夜間バッチ処理を追加開発として実施し、開発環境での先方テストや本番移行計画を経て本番へ反映した。

利用部門、利用者数、業務時間の削減、処理件数などの数値は、正確性と掲載可否の確認が取れたもののみ掲載する方針のため、本記事では掲載していません。契約条件や金額も掲載していません。

本プロジェクトは、ラフノートがeapグループに加わる(2025年12月)以前から続いた、ラフノート株式会社による開発実績です。eapグループでは、kintoneを含む業務システムの設計・開発・保守運用を、eapの事業支援と同じ体制で進めています。

08担当者の声

担当者の声

株式会社ライトアップ 執行役員 杉山宏樹氏
株式会社ライトアップ
執行役員
杉山 宏樹 様
「業務で実際に使うシステムだからこそ、必要な機能を形にすることに加え、運用の中で出てくる確認事項や変更にも対応していただけることを重視しています。」

今回のkintone開発では、ラフノートの皆さんと業務上の要望や仕様を確認しながら、開発を進めてきました。実際の運用を踏まえて相談し、必要な対応を一緒に検討できる点を心強く感じています。

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09Contact

Let's design
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この事例と同じように、貴社でもまず「いまの事業がどう動いているか」の整理から始めます。受託前提ではなく、課題が固まっていない段階のご相談で構いません。

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